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一旦不妊治療を始めると、それまで気に留めなかった言葉や情報に気を取られて混乱したり、どの情報や誰の意見を信じれば良いのか判断がつかず、不安や焦りが募る傾向があるようです。また、メンタル面では、期待と落胆を繰り返すことによって、時に絶望感や喪失感に襲われることもあるでしょう。経済的負担も大きい不妊治療は、結果が実るまでは心身ともに疲弊しがちです。

ここでは、医療に関する正しい知識や、誰かに聞いたり話したりしにくい治療中に抱えがちな悩みに対するアドバイスをまとめています。専門家の声が、少しでも今のあなたの役に立ち、希望と勇気につながること願っています。

目次

一般情報

  • 不妊治療情報で目にする “妊娠率”。実はよくわからない
  • 培養技術も大事な要素と聞くけれど、培養ってどんなことするの?
  • 出生前診断ってどういうもの?
  • 着床前診断ってどんな診断するの?
  • 最近耳にするPGT-Aって、なんのこと?
  • 不育症ってなに?
  • サプリメントって妊娠に向けていい効果があるの?
  • ドクターとコミュニケーションがうまく取れない

メンタルケア情報

  • 今の治療が私たち夫婦に合っているのか不安
  • よく耳にする“流産”。こんなに辛いとは思わなかった
  • 夫婦で治療に対する想いに温度差がある。なかなかわかりあえないけれどどうしたらいい?
  • とにかく辛い。何をしていても不妊のことが頭から離れない。どんな風に平常心を保ったらいいの?
  • 少し休みたいと思うけれど、休むのも不安
  • 親戚からのプレッシャーが強くて足が向かない
  • 友人の出産や子どもの話に拒絶反応が出てしまう。こんな自分じゃなかったのに・・・。自分の狭量さに悲しくなる
  • 同じように今努力している人と話がしてみたい

一般情報

Q

不妊治療情報で目にする “妊娠率”。実はよくわからない

回答者
by 永森 咲希
不妊カウンセラー / 家族相談士 / 国家資格キャリアコンサルタント / 一般社団法人MoLive・オフィス永森 代表

「これって、特殊な計算方法なの!?」
「計算方法はどの施設も一律?」
こんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

体外受精における妊娠率にはいくつかの表現方法があり、妊娠率を計算する場合、その母数を何にしたかで表現が変わります。一律の基準で表示されているわけではなく、提示している医療機関がどのような計算方法を取っているかによりますので、比較する場合には注意が必要です。

医療機関に妊娠率を問い合わせる場合には、以下のどの方法で算出されたものかを確認するとよいでしょう。

以下、表現方法について、例をあげながら見てみましょう。
(一部、日本受精着床学会の掲載記事抜粋)

たとえば、
5人の患者さんが、12回の卵胞刺激(治療周期)を受け、2回は採卵がキャンセルとなり10回の採卵(採卵周期)を実施、新鮮胚と凍結胚を合わせて9回の胚移植受け(胚移植周期)、3人の方が妊娠した場合を例に挙げます。

①対患者妊娠率文字通り患者さんあたりの妊娠率です。上記の例では、5人の患者のうち3人が妊娠したということで、対患者妊娠率60%(3妊娠/5患者)となります。

②対治療周期妊娠率体外受精の計画を立て、卵胞刺激まで行った治療周期数が母数です。上記の例では、12回の治療周期数のうち、3人の方が妊娠したということで、対治療周期妊娠率25%(3妊娠/12治療周期)となります。

年齢が高くなると排卵誘発剤に対する卵巣の反応も低くなり、採卵までたどり着けない患者さんもいます。このような方々も含めた妊娠率ですので、妊娠率の表現の中では最も低い結果となります。

③対採卵周期妊娠率患者さんが採卵を受けた周期数が母数になります。上記の例では、対採卵周期妊娠率30%(3妊娠/10採卵周期)となります。患者さんにとって採卵が最も負担になる処置です。対採卵周期妊娠率が低い場合は患者さんの負担が大きく、対採卵周期妊娠率が高い場合は、患者さんの負担が少なかったことになります

※卵巣の反応不良で採卵を中止したケースは除外されています。
※採卵しても胚移植できる卵子や胚を回収できず、胚移植が中止となった方も含まれます。

④対胚移植周期妊娠率胚移植を受けた周期が母数です。上記の例では、対胚移植周期妊娠率33%(3妊娠/9胚移植周期)となります。採卵や胚移植中止例は含まれないので、妊娠率の表現の中では対治療周期や対採卵周期に比較し高い値になります。新鮮胚移植周期や凍結胚移植周期妊娠率といった表現をされることがあります。

上記のように、60%と25%では随分違います。少々難しいですが、何を母数にしているのか、という点を確認する必要がありますね。

Q

培養技術も不妊治療では大事な要素と聞くけれど、培養ってどんなことするの?

回答者
by 内田 朋子
医療ライター(主に婦人科疾患、周産期医療、不妊治療) / 日本医学ジャーナリスト協会会員

不妊治療には卵子や精子を扱ういくつかの段階がありますが、採卵によって卵子を体外に出したら、その後は胚培養士の仕事です。ではその仕事内容をご紹介しましょう。

■「検卵」医師が、卵胞の中の卵胞液に浮かんでいる卵子を、卵胞液ごと優しく吸い取り体外に取り出すのが採卵ですが、培養士は採卵直後、この卵胞液を即座に受け取り、顕微鏡下で卵子を見つけ出します。

■「媒精」卵子と精子を受精させるため、卵子の入ったシャーレー(入れ物)に、調整した精子を入れる作業です。精液検査で精液の量や精子の数、運動率を調べたり、精子を受精しやすい状態に調整する作業も胚培養士が行います。

■「受精確認、受精卵の分割速度の確認」正常に受精すると、受精卵に2つの「前核」というものがみえるようになります。受精確認とは、この「前核」が現れたかどうかを確認する作業です。その後は受精卵の分割状況、分割の速度を確認していきます。その過程で培養液の管理や交換など、受精卵にとって最適な発育環境を整える作業も行います。

最近では、胚の培養器に内蔵されたカメラで受精卵の発育過程を撮影できる「タイムラプスインキュベーター」を導入する施設も増えてきました。この発育過程を観察するのも培養士の仕事です。

■「顕微授精」運動性がよく、形状のよい精子を1つ選び、顕微鏡下で針を用いて卵子に注入し、受精させる作業です。卵子を傷つけないよう熟練した技術が必要です。

そのほか受精卵の凍結や融解、患者さんへの説明、インキュベーター(培養器)の管理など胚培養士の仕事は専門的かつ多岐に渡ります。不妊治療における一連の技術の中で培養士が担う領域はとても重要で、その技術は妊娠できるかできないかに直結しており、卵を良好に生かすのが培養士の技だとすれば、ある意味それは不妊治療の心臓部、“要”ともいえます。不妊治療施設を選ぶ際は、胚培養士さんの研修システムがしっかりしているかどうかも確認するとよいでしょう。

Q

出生前診断ってどういうもの?

回答者
by 内田 朋子
医療ライター(主に婦人科疾患、周産期医療、不妊治療) / 日本医学ジャーナリスト協会会員

出生前診断とは、お腹のなかにいる赤ちゃんに、先天的な疾患がないかを妊娠中に調べる方法です。出生前診断には、確実な結果が出る「確定検査」と、病気にかかる確率が高いかどうかを判断する「非確定検査」があり、後者の場合、診断を確定するには「確定検査」が必要になります。

現在、日本では大きくわけて5つの出生前診断があります。

〈確定検査〉
①羊水検査(羊水染色体検査)
②絨毛検査(絨毛染色体検査)

〈非確定的検査〉
③超音波検査(妊婦検診で行われる超音波検査や、超音波と採血を組み合わせたコンバインド・テストなど)
④母体血清マーカー検査(トリプルマーカー、クアトロテスト)
⑤新型出生前診断(NIPT)

ここでは、現在主に行われている「羊水検査」、「クアトロテスト」、「新型出生前診断(NIPT)」の3つについて、それぞれ受けられる時期や検査結果の考え方についてご紹介します。

■「羊水検査」(確定検査)半世紀前から日本で行われてきた出生前診断で、妊婦さんの子宮内の羊水を採取して胎児由来の細胞を調べ、胎児の染色体異常を判別する方法です。妊娠15~16週以降に可能な検査です。羊水検査で染色体異常が陽性と出た場合、その結果は確定となります。ごく稀ではありますが、羊水を採る際にお腹に針を刺すため、流産や破水のリスクがあります。費用は10~20万円と施設によって幅があります。

■「クアトロテスト」(非確定的検査)妊婦さんの血液からダウン症、18トリソミー、開放性神経管奇形の3つの胎児の先天的な疾患の確率を割り出す方法です。妊娠15週~18週で受けることができます。
妊婦さんから10㎖程度の少量の血液を採取し、血液中の4種類の成分をもとに測定するため、“クアトロ”検査と呼ばれています。
血液採取のみで検査できるため、羊水検査と比べ身体への負担は格段に軽いというメリットがあります。
ただし、クアトロテストの結果は、母体の年齢ごとの平均的な確率(胎児に先天性疾患がある確率)をもとに、妊婦さん一人一人の確率を計算しているため、年齢の高い妊婦さんほど陽性の確率が高くなる傾向があります。
このため検査精度は高くなく、クアトロ検査を提供する検査会社の公表データによると、陽性的中率は2%程度で(陽性と判定されても実際には98%は異常なし)、確定診断には羊水検査が必要です。費用は2~3万円です。

■「新型出生前診断(NIPT)」(非確定的検査)近年、日本で急速に普及したのがこのNIPTです。妊婦さんから採取した血液を遺伝子解析し、ダウン症、13、18トリソミーの確率を割り出すものです。10週以降から受けられます。同じ採血のみで検査するクアトロ検査と大きく違うのは、検査精度が非常に高い点で、陽性的中率は95%超と報告されています。NIPTの普及に伴い、不要な羊水検査の件数は減少傾向にあります。

ただし、精度は高いとはいえNIPTはあくまでも予備的な非確定的検査です。このためNIPTで「陽性」と出た場合は、確定診断に羊水検査が必要です。なかにはNIPTの結果だけで中絶するケースもあり社会問題となっています。

NIPTの費用は20万円以上しますが、本来は検査前後に遺伝カウンセリングが重要にも関わらず、産婦人科医がいない一部の医療機関が十分なカウンセリングもなくサービスを提供している実態があります。現在、日本産科婦人科学会では、NIPTが実施できる施設への明確なルールを定め、認定作業を行っているところです。もしNIPTを希望されるなら、適切な遺伝カウンセリングや、陽性と判定されたあとのフォロー体制まで整っている医療機関を選ぶようにしてください。

いずれの検査も、確定診断の結果によって中絶を希望する場合、中絶できるのは21週6日までとなっています。検査を受ける週数によっては、確定診断後すぐに中絶の期限が迫っていることもあります。出生前診断を希望されるなら、陽性と出た場合のことまで想定し、事前に二人でしっかり相談することが大切です。

Q

着床前診断ってどんな診断するの?

回答者
by 内田 朋子
医療ライター(主に婦人科疾患、周産期医療、不妊治療) / 日本医学ジャーナリスト協会会員

「出生前診断」がお腹にいる赤ちゃんの先天的な疾患を調べるのに対し、体外受精において、子宮に移植する前の受精卵の段階で染色体の異常を調べるのが、「着床前の検査」です。

近年は高齢で出産する年齢の方が増えています。女性が年を重ねるに伴い、卵子もエイジング(老化)していくことはよく知られていますが、卵子のエイジングによりもっとも影響が大きく現れるのが、染色体の異常です。せっかく体外受精で受精卵を育てることができても、染色体の異常がある受精卵は、移植しても流産しやすいことが分かっています。

お子さんを希望する女性にとって流産は、心にとっても、体にとっても、とても辛い経験です。流産を何とか防ぐべく、近年急スピードで需要が高まっているのがこの着床前の検査、「着床前診断」です。

■着床前診断(PGT-SR/PGT-M)

対象となるのは、夫婦のどちらかに重い遺伝病があったり、「均衡型相互転座保因者」や「ロバートソン型転座保因者」といった、本人はまったく健康でも、次世代に遺伝性疾患が伝わる可能性のある状態にある場合、それらの限定した遺伝子を調べる検査です。受精卵から育った「胚盤胞」の一部の細胞を取り出して調べます。

流産を2回以上繰り返すようなら夫婦で染色体検査を受け、検査で異常がみつかった場合は、着床前診断を検討することになります。

現在、着床前診断の対象は「成人までに死亡する可能性がある遺伝性の病気の子どもを出産する場合」に限って認めています。しかし、社会的な要請を受け、日本産科婦人科学会では、成人後に発症する病気についても条件付きで対象を広げることを検討しており、新たな規定について議論が進んでいます。

Q

最近耳にするPGT-Aって、なんのこと?

回答者
by 内田 朋子
医療ライター(主に婦人科疾患、周産期医療、不妊治療) / 日本医学ジャーナリスト協会会員

こちらも着床前の検査ですが、前項でご説明した「着床前診断」とは、同じように見えて実は検査目的が異なります。

■PGT-A(着床前染色体検査(別名:着床前スクリーニング))

受精卵の染色体の数の異常を調べる検査です。受精卵から育った「胚盤胞」の一部の細胞を取り出して染色体の数などについて調べ、異常のない胚盤胞のみを移植します。これにより、着床率と妊娠率を高め、流産率が下がることが期待できます。

日本産科婦人科学会では、「PGT-A」の検査に一定の条件を定めているものの、直近の胚移植が2回以上連続して不調だったり、流産を2回以上繰り返すといった一般の不妊患者さんにも検査対象を広げており、この検査を実施する医療機関も増えてきています。

ただし、高齢夫婦の受精卵では染色体の異常を伴うものが多いため、着床前スクリーニングをしたことにより、戻せる受精卵が少なくなる、あるいはほとんどなくなってしまう可能性が高いことも知っておく必要があります。

この検査はあくまでも「流産率」を防ぐもので、出産に至るには、遺伝子の数的異常のほかにもさまざまなハードルがあります。また、極端に出産率を上げるものではありません。

Q

不育症って?

回答者
by 宮﨑 薫 先生
はらメディカルクリニック 院長

不育症とは、妊娠したものの、流産、死産を2回以上繰り返す等、おなかの中で赤ちゃんがちゃんと育ってくれない状態をいいます。

流産は妊娠の10~20%の頻度で起こり、まれなことではありません。また、この頻度は女性の加齢とともに増加し、40歳代の流産は50%とも言われています。2回流産を繰り返す場合を「反復流産」と呼びますが、その頻度は2~5%です。そして3回以上流産を繰り返す場合を「習慣流産」と言います。流産は多くの妊娠で見られ、誰にでもおこり得ることですが、3回以上繰り返す場合は1%程度の頻度であり、患者さんに何らかの疾患が隠れていることもあります。

不育症についてはまだ分かっていないことが多く、検査を行っても約半数は原因が特定できないとされます。ですが、不育症の方が検査を行うと、一定以上の頻度で見られる異常があり、「これらの因子があると流産しやすい」という意味で「原因」ではなく「リスク因子」と表現されるものがあります。

検査可能なリスク因子としては、夫婦染色体異常、子宮形態異常、内分泌異常、凝固異常などがありますが、それにプラスして、患者さんの年齢もあげられます。検査の結果によって、それぞれにアプローチする方法がありますので、日頃の生活習慣含めて主治医とよく相談されることをお勧めします。

Q

サプリメントって妊娠に向けていい効果があるの?

回答者
by 細川 忠宏
株式会社パートナーズ 代表取締役
※お子さんを望まれるカップルのための医療機関用サプリメント「BABY&ME」の開発

◎妊活女性にとってのサプリメント
妊娠前の女性の栄養状態が、妊娠する力や妊娠後の母体の合併症リスクや胎児の成育、さらには、出生児の長期に渡る心身の健康状態にまで影響を及ぼすことが、近年の多くの研究で明らかになっています。

そのため、妊活女性は、5大栄養素を過不足なく摂取することが極めて重要で、それは、毎日バランスのとれた食事をとることでしか実現できません。もし、偏食や欠食などで食事の栄養バランスが悪く、必須微量栄養素の不足が疑われる場合、効率的に補充することを目的にサプリメントを使います。

つまり、食事を補完し、食事の質を高めることがサプリメントの役割です。

◎葉酸はすべての妊活女性がサプリメントで補充すべき
葉酸は、すべての妊活女性がサプリメントで補充すべき栄養素です。なぜなら、葉酸は新しい細胞がつくられることに関与しているからです。新しい細胞が急増する妊娠時はまさにその時。不足しやすい時こそ補充した方がいいでしょう。

また、妊娠前からの葉酸の十分な摂取が、胎児の先天異常(神経管閉鎖障害)の発症リスクを低減させることも、多くの疫学研究で明らかになっています。

葉酸はさまざまな食品に含まれていますが、水溶性で熱に弱いことから、調理中に量が減ることや、食品中の葉酸は吸収率が50%程度と低いことが知られています。また、日本人の約15%に葉酸をうまく使えない遺伝的体質をもつ女性がいることを考えると、必要量が増加する妊娠、出産に際しては、食事だけでは間に合わないのです。

そのため、厚生労働省でも、妊娠の可能性がある女性は食事に加えて1日400μgの葉酸をサプリメントなどから摂取することを推奨しています。

◎葉酸以外のサプリメントは食事内容次第
毎日バランスのよい食生活を心がけていれば、葉酸以外のサプリメントは不要です。葉酸以外のサプリメントが必要かどうかは、普段の食事内容次第です。
もしも、偏食や欠食、また、外食や加工食品などを食べる頻度が高く、微量栄養素の不足が懸念される場合は、マルチビタミンミネラルのサプリメントでビタミンやミネラルをまんべんなく補充することをお勧めします。

また、魚をあまり食べない場合、魚が唯一の供給源であるオメガ3脂肪酸のDHAやEPAが不足している可能性が高くなりますので、サプリメントでDHAやEPAを補充することが推奨されます。

◎男性不妊とサプリメント
男性不妊原因の約7割は原因不明の造精機能障害(精子がうまくつくれない)です。原因不明であることから、当然、特効薬はありませんが、近年、そのようなケースの多くに活性酸素が関与していることがわかってきました。

精子は、宿命的に活性酸素に弱く、精子をつくる働きや運動能力、精子機能等が損なわれることがあります。そのため、原因不明の造精機能障害の場合、過剰な活性酸素が発生しないような生活習慣の改善ともに、抗酸化療法として抗酸化サプリメントが使われることがあります。抗酸化サプリメントの成分には還元型コエンザイムQ10やビタミンC、ビタミンE、L-カルニチン、亜鉛、セレンなどがあります。

ただし、一般精液検査では、過剰な活性酸素が男性不妊を引き起こしているかどうかはわかりません。可能であれば、精液中の酸化ストレスを測定したり、精子DNAフラグメンテーションインデックス(DFI)検査を受けたりすることで、抗酸化サプリメントの必要性を調べることが可能です。

◎精液検査が正常でもサプリメントが有効なことがある
精液検査では、主に精液中の精子の数や運動性、形態などがわかりますが、精子の質を把握するには十分ではありません。たとえ、精液検査が正常でも精子DNAに損傷のある精子が多い場合は、特に女性の年齢が高齢になると、受精率や胚盤胞到達率、妊娠率が低下し、流産率が高くなることがわかっています。

そのため、たとえ、精液検査結果が正常でも精子の質が低下しないように抗酸化サプリメントを補充することは意味のあることかもしれません。

もちろん、サプリメントだけでなく、喫煙や深酒をしないこと、そして、バランスのよい食生活を心がけ、適度な運動、ストレスマネジメントなど、健康的な生活に留意することが重要であることは言うまでもありません。

Q

ドクターとコミュニケーションがうまく取れない

回答者
by 永森 咲希
不妊カウンセラー / 家族相談士 / 国家資格キャリアコンサルタント / 一般社団法人MoLive・オフィス永森 代表

「ドクターと上手くコミュニケーションが取れない」「聞きたいことが聞けない」といったお話をよく耳にします。ドクターにとって目の前の患者さんは、大勢の中のひとりですが、患者さんにとって頼れる主治医はたったひとり。ちゃんとコミュニケーションを取りたいですよね。

ですが、患者さんを相手にする職務といっても、ドクター皆に社交性があるとは限りません。高い医療技術を提供することに志を持たれているドクターたちは、患者さんを“妊娠させること”に注力し、どちらかというとコミュニケーションは二の次といったところかもしれません。ドクターも人間。日々多くの患者さんの診療に忙殺され、ゆとりがある状態とはいえないことを考えると、患者さん側の工夫も必要かもしれませんね。コミュニケーションにおける最低限のマナーを守ることも大事でしょう。たとえば、

■患者さんも受け身ではなく、ドクターとコミュニケーションを取る自覚を持って出向く入室し、挨拶もせず黙って座っている患者さんもいらっしゃるようですが、これでは会話のキャッチボールは成り立ちません。
「こんにちは、○○○です。今日は生理3日目で参りました。よろしくお願いします」などと、挨拶、お名前の確認、その日の目的など端的に伝えることから始めましょう。

■確認したいことは紙に書くドクターに確認したいことは、頭の中だけに留めず、紙に書いていき「先生、今日は3つ、伺いたいことがあります」と具体的に伝える。その紙をドクターの机の上に置いて見ながら話してみるのもいいでしょう。ドクター側も患者さんのその日の目的が最初にわかり、だらだらと話を聞くより、対応しやすくなります。

■どうしても合わない時は我慢しない主治医と患者さんは、パワーバランスが生じる関係性でもありますよね。ですが、「聞きたいことが聞けない」、「相談したいことが相談できない」「いつも気を遣って遠慮してしまう」では、基本的な関係性が成り立っているとはいえませんし、信頼関係の構築は難しいでしょう。且つ、生殖補助医療となれば、高額の治療費を支払うわけですから、過度な我慢はよくありません。「どうしても合わない」「ドクターと向き合うことがストレス」であるならば、転院を考えるのもひとつの方法です。ドクターと向き合う時間はほんのわずかですが、その時間はあなたにとって大事な時間ですから。

■転院を決めるまえにスタッフに相談してみるクリニックのスタッフは、ドクターの個性をよく理解しています。あなたの話を聞いて、「あ~、よくわかりますよ!すみませんね。○○先生には、こんな風に接するとスムーズですよ」など、なにかアドバイスをしてくれるかもしれません。または、「そうでしたか。私たちから先生に気を付けるよう話しておきますね」などとサポートしてくれる場合もあります。

ストレスを抱えることの多い不妊治療。ドクターとのコミュニケーションが皆さんの大きなストレスになりませんように。

メンタルケア情報

Q

今の治療が私たち夫婦に合っているのか不安

回答者
by 宮﨑 薫 先生
はらメディカルクリニック 院長

よく、「この治療法は私たちに合っていますか」とお聞きになる患者さんがいらっしゃいます。これまでに経験されたことのない治療ですから、不安になるのも当然かと思います。ただ我々医療者は、患者様の体はおひとりおひとり異なるのを大前提とし、所見を大事に、その方の体質やコンディションに合わせた治療をご提供しています。

不妊治療は、自分(たち)に合うか合わないかより、むしろ、「どんな治療法を選択するか」ではないかと思います。妊娠に至るまで、どんな旅をしたいかといったところかもしれません。無理のない快適さを選ぶのか、ゆっくり歩きながら焦らず行きたいのか、列車ではなく飛行機でひとっ飛びしたいのか、あなたがどんな過程を踏みたいかにもよります。

治療においては、“自然”という言葉に惹かれる方も多いでしょう。「なるべく自然に近い方法で」とおっしゃる方も少なくありません。しかし、年齢やホルモン値などによっては、この“自然”がネックになることもあります。年齢が高くなっているのに、何年も人工授精を続けて妊娠を目指すのか。同じ体外受精をするとしても、極力強い刺激を避け、自然周期採卵で、出来ても1個といった卵を大事に長い時間をかけるのか。または、高刺激ではあるものの出来るだけ多くの卵を取って、短期間で妊娠したいのか。それは最終的に患者様の選択です。

普通の疾患の場合は、ある投薬治療が主流だったり、手術しか治る方法がなかったりと、それこそ疾患に合った治療法というものがありますが、不妊治療は突き詰めると、患者様の選択によるところが大きいということになります。ドクターと共に、どのような治療法を選択していくかだと考えます。

Q

よく耳にする“流産”。こんなに辛いとは思わなかった

回答者
by 石井 慶子
公認心理師 / 生殖心理カウンセラー / 社会福祉士 / 精神保健福祉士
聖路加国際大学 看護学研究科 客員研究員
「お空の天使パパ&ママの会(WAIS)」代表
「天使の保護者ルカの会グリーフカウンセリング」担当カウンセラー

そうですね。多くの方が、そうおっしゃっています。妊活を始める時点では、流産のことを気にする方は、そう多くないと思います。おそらく、これまでには経験したことのない、気持ちの浮沈みや様々な感情を経験されていると思います。
流産のつらさは、体のつらさと心のつらさの両方の側面があります。まず、身体の側面ですが、流産の診断後、自然に排出される場合、手術を受ける場合のいずれの場合も、出血や痛みを伴い、しばらくの間、体調の不良が起こりやすいのです。健康な状態への回復のためには、充分な休養をとることができればと思います。

つぎに心への影響ですが、積極的に妊活していた人では、妊娠を知った時には、待望の赤ちゃんですから、大きな喜びを感じていますが、それが突然悲しみに変わるということで、短期間に気持ちの落差を経験することがあります。待ち望んでいただけに、命が亡くなったことに対しての気持ちの落ち込みは当然のことです。

胎内に芽生えたいのちに対して、すでに、お母さんとしての想いを感じ始める人もいます。亡くなった命のことを考えると、悲しくて、つらくて、さみしくて・・・と、今までに感じたことのないいろいろな感情を強く経験するかもしれません。例えば、大切な命を失った時に現れる感情として、怒りや苛立ちが表れることもあります。これらの直後の強い感情は、時間とともに変化していくことが多いようです。しばらくは、ゆっくりと心も休めるよう心がけていただきたいと思います。

涙が出ることは多いかもしれません。泣きたいと思ったら、沢山泣いて構いません。
何かのきっかけでつらくなった時、平気なふりをして悲しみの感情を我慢することは、心に負担がかかることです。

悲しみだけでなく、いろいろなことで「つらいなあ」と思った時は、パートナーや信頼できる人にゆっくり話を聞いてもらうことができると良いでしょう。話し合いではなく、ただ、「気持ちを聞いてもらう」だけで良いのです。そのことが、ご自身へのセルフケアになりますし、もちろん、専門のカウンセラーや相談職に話すことも有効です。
カップルで静かに過ごす時間も大切です。何も話さずともよいかもしれません。自然の景色をふたりで並んで眺めていたら、気持ちが落ち着いていったという方たちがいました。

しばらくは、この出来事に対して、気持ちが追い付かない感覚があるかもしれません。急いで気持ちを整理しようとしても、なかなかうまくいかないかもしれません。気持ちの変化には、ご本人が想像するより、長く時間がかかることがあります。次の妊活を急ぐ方もいますが、ご自身のこころと体の様子を見ながら、再開していただけたらと思います。妊活開始後は、治療に関しても、以前とは違う気持ちの揺れや不安がでてくるかもしれません。こうした場合にも、様々な相談機関やカウンセラーに気持ちを聞いてもらう、身近な人と話したいことを話すという、などの方法で、ご自身の気持ちのケアを続けていただきたいです。

Q

夫婦で治療に対する想いに温度差がある。なかなかわかりあえないけれどどうしたらいい?

回答者
by 菊田 映美
公認心理師 / 認定心理士 /不妊カウンセラー / 生殖心理カウンセリング研究所 代表

人はつい自分の物差しで相手を測ろうとしがちですが、近しい関係である夫婦間では特にそうなる傾向があります。パートナーの態度や口調、そして意見が合わないこと自体にも苛立ちを覚え、お互いを認め合うことよりも、お互いの“違い”に気持ちが向きやすくなります。そのような状態で、良いコミュニケーションができているといえるでしょうか。

良いコミュニケーションとは、我慢する、逆上する、嫌味を言うことではないですよね。どんな風に心が動いたのか、そんなお互いの想いや考えを、素直に言葉にし合い、聞き合うこと。そして、お互いを認め、理解しようと互いの想いに寄り添うことです。

皆さんはどうでしょう。良いコミュニケーションが出来ていますか?良いコミュニケーションのために、気をつけていただきたいことが3つあります。それは、

1.明るい雰囲気を意識するふたりの気持ちや緊張がほぐれ、心がオープンになり会話がしやすくなる。

2.オープンクエスチョンを心がけるYesかNoで答えられる質問ではなく、「あなたが今、大事にしていることは何?」というように、パートナーが自由に答えられる質問をすることで、多くの情報を得ることができ、理解が深まる。

3.お互いの話は最後まで聴くパートナーと意見が合わない時、すぐに反論したくなりがちですが、話している方からすれば、話の腰を折られることは気分の良いことではありませんね。険悪ムードになりかねません。

いかがでしょう。もし、あなたが良いコミュニケーションをしようとしても、パートナーが話をしたがらなかったり、自分の意見を言葉にするのが苦手な場合は、信頼できる第三者の手を借りることも有益です。夫婦には、夫婦の会話の傾向がありますよね。時や場所を変えて話し合ったとしても、いつも堂々巡りになり会話に進歩がないというご経験、ありませんか。そんな時には、カウンセラーといった第三者に話してみるのもよいでしょう。

カウンセラーを介して話をすることにより、パートナーの本音が見えたり、落ち着いて話ができたり、ちゃんと聴くことができたり、普段言えない気持ちが言えたりすることがあります。最近は、こうしたカップルカウンセリングを受ける方も増えてきています。

Q

とにかく辛い。何をしていても不妊のことが頭から離れない。どんな風に平常心を保ったらいいの?

回答者
by 永森 咲希
不妊カウンセラー / 家族相談士 / 国家資格キャリアコンサルタント / 一般社団法人MoLive・オフィス永森 代表

あなたが今、辛いと感じ、その辛さが増しているということは、なかなか妊娠できず、治療を繰り返してらっしゃると想像しています。不妊治療は簡単な治療ではありません。さまざまな苦労を経験しながらどれだけ頑張ってらっしゃることでしょう。不妊治療は、痛い、苦しいといった体の不調を治す治療ではなく、「子どもが欲しい」という願いから通う治療ですから、その願いが叶わなければ辛くなってあたりまえだと言えます。

不妊治療を続けるには、時間、治療費、体力、忍耐力とさまざまな要素を同時に調整する必要があり、大変神経を遣います。体外受精の治療ともなれば、妊娠が最優先の課題と目的になるのは自然なことですし、治療が長期化すればするほど、この目的達成のためにさらに治療に執着し、盲目的になってしまう方がいらしても不思議ではありません。そうなると、何をしても不妊治療のことが頭から離れませんよね。

ただ、脳科学者の説にあるように、”辛い、辛い“と呪文のように思い続け、そう言い続けていると、人はその言葉に支配されるようになり、負のスパイラルに陥ります。

“がんばって努力すればなんらかの実りが得られる”という世界で生きてきた私たちにとってはとても難しいことですが、どうか俯瞰的に今を見ることも忘れないでください。辛い状況にいることを受け入れることで、混乱がおさまることがあります。「なんで!?どうして? こんなに一生懸命頑張っているのに」とただただ事態に抗うのではなく、「今は辛いよね。でもそれは当然。こんなに頑張っているんだから」と、あなたが辛さを支配するという視点をもっていただけたらと思います。自分を理解し、認め、励ますもうひとりのあなたを傍においてみることが、俯瞰的に自分を見る助けになるかもしれません。

そして「傾向と対策」について考えてみることもお勧めします。不妊治療は難しいものだということはわかっていながらも、皆さん「次の治療で妊娠するはず」と思って治療を受けるわけです。すぐにできると思って治療を始めるので、難しいことにチャレンジするための「傾向と対策」を考えずに始められる方が多いんですね。

東大受験をする時、42.195kmのマラソンに挑戦する時、富士山登頂を目指す時等々、何か難しいことに挑戦する時は、自分の傾向を考え、それなりの対策を考えますよね。「自分は夜遅い時間の勉強ははかどらないタイプだから、早朝に集中しよう」とか「マラソンでは大体25キロ地点でモチベーションが切れるから、大好きな曲をリピートして聴こう」とか、「富士山は酸素が薄い。頭痛だけは嫌だから、酸素はたくさん持参しよう」等。不妊治療もさまざまな難関がありますので、辛い気持ちにただただ支配されるのではなく、あなたが主体になって自分の傾向を考え、自分に合った対策を準備してみることで、お気持に少し変化が出るかもしれません。

辛さを人に話すことも自分をメンテナンスする上では効果があります。人に話すことで、自分の考えや想いに気づいたり、感情が整理されることがあります。自分が頭の中だけで考える思考傾向は同じ経路をたどりがちですが、第三者と話すことで新しい経路が生まれたりします。かといって、不妊のことは簡単には人に話せない、また話してもなかなか理解してもらいにくいですよね。そんな時は、ぜひ生殖心理に精通したカウンセラーにお話しください。

Q

少し休みたいと思うけれど、休むのも不安。

回答者
by 星山 千晶
公認心理師 /生殖心理カウンセラー / がん・生殖医療専門心理士 /社会福祉士 / 精神保健福祉士 / カウンセリングルームふらっと代表

まずお伝えしたいのは、治療を休むことは自分をいたわることでもあるということ。治療をしていると、いろいろなことが受診スケジュールに左右され、思うようにできないこともあると思います。予定が組みにくいとか、せっかく予定を組んでも通院のためにキャンセルしたり…。そうこうしているうちに、心も身体も行き詰ってきて、苦しさを感じたりはしていませんか?

お休みするということは、そんな、今の煮詰まった状況を変えるチャンスでもあります。治療中でも、毎日の暮らしの楽しみをがまんしなくてもいいし、時には優先してもいい。治療を頑張っているのもあなたなら、暮らしの楽しみを大事にするのもあなたです。

学生時代のこと、思い出してみてください。春、夏、冬とお休みがあり、そこでリフレッシュしたり、のんびりしたりして、休み明けにはまた忙しい学校生活を乗り切るパワーを得ていたと思います(部活動などで休めてなかった、という方もいらっしゃると思いますが)。学校=生活のすべてではなかったように、治療も生活のすべてではありません。

治療は、子どもが欲しいと願うあなたのサポーターであり、あなたの願いをかなえるための伴走者です。主役はあくまでも“あなた自身”です。治療を休んだら、その分、治療周期を無駄にしてしまうかもしれない、子どもに出会うのが遅くなるかもしれない、誕生日を迎えてしまう、などの不安がわいてきて、気持ちが落ち着かず焦りを覚えることもあると思いますが、お休みを通じて“私が主役”の時間を持ってみませんか?

Q

親戚からのプレッシャーが強くて足が向かない

回答者
by 永井 静香
公認心理師 / 生殖心理カウンセラー / がん・生殖医療専門心理士 / 保健体育教諭免許 / 養護学校教諭免許 / 介護支援専門員

「子どもはまだ?」という何気ない(時に無神経な)言葉に、不快な思いやプッシャーを感じることってありますよね。

自分の想いが伝わらない時はなおさら、人間関係に疲れてしまう。そういう時は、「余計なお世話」と苛立たず、また自分の気持ちを押し込めて黙ってしまうでもなく、相手を攻めずに、自分の気持ちを率直に伝えてみるのもひとつです。

「私も子どもが欲しいと思っているけれど、なかなか望むようにやってきてくれないんですよね。思うようにいかないものですね」などと、相手から言われるままではなく、歩みよりながらも、自分が言いたいことを伝えて対等な人間関係を築けると、自分自身の中の“力”に気づくことができます。そして、その力に励まされることがあります。

心理学ではこのことを「アサーション=主張」と言いますが、丁寧にきちんと主張することは、自分を守る意味でも大事なことです。

Q

友人の出産や子どもの話に拒絶反応が出てしまう。こんな自分じゃなかったのに・・・。自分の狭量さに悲しくなる

回答者
by 永森 咲希
不妊カウンセラー / 家族相談士 / 国家資格キャリアコンサルタント / 一般社団法人MoLive・オフィス永森 代表

周囲の幸せや慶事を素直に喜べず、「以前はこんな自分じゃなかったのに」と、自分を責めたり、嫌いになったり。友人の妊娠や出産の話を聞くと、その時の自分のコンディションによっては、純粋に喜んであげるどころか妬ましく、恨めしくさえ思ってしまい、自分の人間性にも疑問を感じ、悲しくなってしまう。

そんな風に反応される方は、あなただけではなく、たくさんいらっしゃいます。自分がどれだけ願っても、どんなに努力しても手に入れられないものを、手にしている人がたくさんいるわけです。羨ましいと思ってはいけませんか。妬ましくなってはいけませんか。不妊治療を続けているあなたは期待と失望を繰り返し、大きなストレスを抱えています。羨ましい気持ちが妬ましい気持ちに変わったとしても不思議ではありません。

人間は感情豊かな生き物です。喜怒哀楽、“黒い気持ち”も人間らしさ。あなたが欲しいものに向かって一生懸命になっている表れではないでしょうか。今は、どんな気持ちを持っていてもいいじゃありませんか。どうかご自分を責めず、「私は今、妬ましく感じてしまうくらい余裕がなくなっているのね」と客観的に自分を見てあげてください。

そして、そんな気持ちの時には、自分が敏感に反応してしまう話題から距離をおき、見て見ぬふりをしてみることをお勧めします。不妊治療をしているだけでも心に大きな負荷がかかっています。自分を責めるのではなく、むしろ、できるだけ心に負担をかけないように、自己防衛することが大事です。

Q

同じように今努力している人と話がしてみたい

MoLive(モリーブ)では、下記の4種類のテーマを順送りに、毎月1回、同じ経験を持つ当事者同士で約2時間、自由にお話していただく茶話会(わかち合いの会)を開いています。

  • 1.妊活・不妊治療で悩む方々の会
  • 2.妊活・不妊治療からの卒業(やめ時)を考える会
  • 3.男性不妊で悩む方々の会
  • 4.卒業生(不妊治療をやめ、子どもをあきらめた方々)の会

同じような悩みを抱える人と話をしてみることによって、考えや想いが整理されることがあります。また、自分の思考傾向に気づくこともあります。人の話を聴くことによって、同じように悩んでいるのは自分ひとりじゃないことがわかったり、ヒントを得たり、勇気をもらえたりすることもあります。

心理援助の資格を有するものがファシリテータを務めますので、どうぞ安心して参加なさってみてください。

茶話会の詳細およびお申込みページは
こちら

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