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Stage 01妊活ってなにから始めるの?

「妊活」という言葉はよく耳にしますが、具体的に「妊活」とは何をさしているのでしょう。「将来的には子どもがほしい」「結婚したけどなかなか子どもができない」「不妊治療について詳しく知りたい」そう思っている方々へ、「妊活」の基本、専門的な知識、そして心のケアに至るまで、それぞれの専門家が丁寧に解説します。

知識を得ることと同時に、「妊活」を始めるにあたりもうひとつ大切なことは、「子どもを持つこと」に対してのご自身の考え方、夫婦としての考え方を整理してみることです。それはどういうことなのか。このページを読むと、あなたに合った「妊活」との向き合い方が見えてくるはずです。

「妊活」に対する不安を解消し、納得のいく選択ができますように。

目次

一般情報

  • 妊活のスタートのタイミングって?
  • プレコンセプションケアを知ろう
  • 不妊の検査ってどんなものがあるの?
  • 検査は夫(男性)も必要?
  • 不妊治療ってどんなことするの?
  • 国から支援があるって聞いたけど、どんな支援があるの?
  • どんな状態になった時がやめ時なの?
  • 治療を終わりにするタイミングってドクターから伝えられるもの?

メンタルケア情報

  • 不妊治療って辛いものってよく聞くけど
  • 妊活するかどうか、夫婦で気持ちに温度差があって戸惑ってしまう
  • 夫が検査を受けてくれない。どうしたらいい?
  • 職場に話した方がいいのかな
  • 友人とか周囲に話しておいた方がいいもの?

一般情報

Q

妊活のスタートのタイミングって?

回答者
by 久保 春海 先生
東邦大学医学部名誉教授 / 渋谷橋レディースクリニック院長 / 日本不妊予防協会理事長 / 日本生殖心理学会名誉理事長 / 日本受精着床学会理事

「赤ちゃんがほしい」と思った時が、本来その人にとって適したタイミングといえるのかもしれませんが、女性は35歳以上から妊娠しにくくなります。

それは、卵子はエイジング(老化)するからです。
女性は、お母さんのおなかの中で“おんなの子”として成長する時期に、自分が生涯排卵する一生分の卵子(原子卵胞)を作ってしまいます。その数は決まっていて、あなたが生まれてからもそれ以上増えることはありません。あなたがおんなの子として生まれてくる前から卵子の細胞たちは既に準備を始めているのです。

つまり卵子たちはあなたより約1年先輩。あなたが30歳なら卵子年齢は31歳ということになります。あなたが30歳で子どもを望む場合、あなたの卵子は31歳。31年前に作られた卵で、子どもを授かることになるわけです。

皮膚の細胞は約2週間、骨の細胞は約2年で入れ変わりますが、卵子の細胞は入れ替わりません。卵子の細胞がどれだけ長くあなたと一緒にいるかわかりますよね。あなたと長く一緒にいればいるほど、卵子がエイジングし、細胞分裂が難しくなっていくということです。

年を重ねても、排卵がある限り妊娠できなくなるわけではありませんが、加齢によって妊娠の確立は下がります。あなたがどんなに健康で元気でも、生物学的に卵子はあなたが年齢を重ねるのと同じように年を重ねているのです。

また生殖機能や免疫機能に問題がある等、疾患が隠されていることもあります。子どもができない原因の約半分は男性側にありますので、精子の問題ということもあります。そう考えると、あなたが「赤ちゃんが欲しい」と思う時も大切ですが、遅くとも30代前半までに始めることをお勧めします。

Q

プレコンセプションケアを知ろう

回答者
by 齊藤 英和 先生
国立成育医療研究センター 臨床研究員(元周産期・母性診療センター 副センター長)/ 近畿大学先端技術総合研究所 客員教授 / 昭和大学医学部 客員教授 / 梅ヶ丘産婦人科 ARTセンター長

「コンセプション」は、英語で「受胎」という意味です。そして「プレコンセプションケア」とは、将来の妊娠を考えながら、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合っていくことです。

妊娠・出産は女性の体に大きな負荷がかかる一大イベントですので、それに耐えうる日常の体づくりは非常に重要です。また、不妊の原因の約半分が男性側にあることを考えると、男性も、将来子どもを持つために自分の体を知り、ケアすることは大事なことです。

日頃の生活の中で自分で気を付けられることは、以下のようなことです。 禁煙する。受動喫煙をさける / アルコールを控える / 適正体重を維持する / バランスの良い食事を心がける / 葉酸を積極的に摂取する / 過度にストレスをため込まない / 積極的に体を動かす / 歯のケアをする / 感染症をチェックし、必要なワクチンの接種 / 自分と家族の健康状態について知る / 将来の妊娠・出産をライフプランとして考える

近い将来妊娠を考えている人にも、今はまだ考えていないという人にも、長期的な目で体づくりをすることは、妊娠の備えに繋がります。また、こうした体づくりは、妊娠だけではなく生涯を通して、“元気な自分でいること”の基本になりますので、若いうちから意識しておくとよいでしょうね。

※プレコンセプションケアの検診(体の詳細チェック)ができる施設

  • 国立成育医療研究センター(プレコンセプションケアセンター)
  • 東京慈恵会医科大学 産婦人科講座
  • 杏林大学医学部付属病院
  • 大阪医科大学附属病院

Q

不妊の検査ってどんなものがあるの?

回答者
by 河村 和弘 先生
順天堂大学大学院医学研究科 産婦人科 教授

子どもが欲しいと思っているのになかなかできない場合には、まず検査をしてみることをお勧めします。最近の主要な検査は、主に下記の6つです。

(1)基礎体温
(2)精液検査
(3)内分泌(ホルモン)検査
(4)AMH検査
(5)子宮卵管造影検査
(6)超音波(エコー)検査
(7)フーナーテスト(子宮頸管因子検査)
(8)他スクリーニング検査

体の状態によってはこの他に、子宮鏡検査(※1)、腹腔鏡検査(※2)等が必要になる場合もありますが、検査を実施する医療機関によって、必要とする検査について考え方が異なるケースがあります。

(1)基礎体温 - 自分でできる女性側の検査です -

排卵がきちんとあるかどうか、黄体機能不全(※3)がないかがわかります。

朝目が覚めたタイミングで、婦人体温計を舌の下にはさみ、体温を測ります。体を動かし出す前の体温のことを基礎体温といいます。高温期が短い、低温期と高温期との差が小さい、高温期の体温が安定しないといった状態の場合は、黄体機能不全が疑われるなど、毎日の体温をグラフに記録すると、排卵が起きているか、いつ頃排卵日なのか、黄体ホルモンがきちんと分泌されているのかといった自分の体のコンディションがわかります。

医療機関に初めて出向く時には、2~3ヵ月分の基礎体温グラフを持参するといいでしょう。その後の検査や治療の参考になります。

(2)精液検査 – 男性側の検査です –

精液及び精子の状態を確認します。

具体的には精液の量や精子濃度、運動率、形態などを調べるものです。2日~7日程度禁欲をした後、マスターベーション法で精液を容器に採って検査をします。医療機関内での検査も可能ですし、自宅で採取後に医療機関に持参しても構いません。持参する場合は、精液が20-25度に保たれた状態で運ぶことが理想です。これくらいの温度が適温とされています(文献1, 2)
[1] Appell, R. A., P. R. Evans, and J. P. Blandy. “The effect of temperature on the motility and viability of sperm.” British journal of urology 49.7 (1977): 751.
[2] Peer, Sigal, et al. “Is fine morphology of the human sperm nuclei affected by in vitro incubation at 37° C?.” Fertility and sterility 88.6 (2007): 1589-1594.

精子の状態は測定回毎に変動することが多いため、1回目の精子が不良であった場合は複数回の検査が必要となります。

(3)内分泌(ホルモン)検査 –女性側の検査です -

卵巣機能の状態を確認します⇒  卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体形成ホルモン(LH)・卵胞ホルモン(エストロゲン)
黄体機能の確認(着床の検査)⇒ 黄体ホルモン(プロゲステロン)

これらのホルモンの働きはとても複雑ですが、まずは簡単に理解してみましょう。

卵胞刺激ホルモン(FSH):卵胞を育ててくれるホルモン
卵胞ホルモン(エストロゲン):そろそろ排卵というサインを送り、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くしてくれるホルモン
黄体形成ホルモン(LH):排卵させるホルモン
黄体ホルモン(プロゲステロン):排卵終了を示し、子宮内膜の状態を整えてくれるホルモン

これらのホルモンの分泌量などを調べることで、子宮や卵巣の機能や排卵の状態を確認することができます。

検査時期は、月経周期ごとにそれぞれ適したタイミングがあります。
卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞ホルモンの検査は月経3-5日目、黄体ホルモンの検査は、ホルモンの分泌がピークに達する排卵1週間後に採血しておこないます。

(4)子宮卵管造影検査 –女性側の検査です -

卵管が正常に疎通しているかどうかを確認します。

月経終了後から排卵日までの期間内におこないます。
子宮に造影剤を注入し、子宮のかたちや卵管の太さ、癒着の有無などをX線で撮影して調べます。所要時間は5~6分です。
この検査は不妊原因の特定にはとても重要な検査で、検査後に詰まっていた卵管が通って自然妊娠する場合もあります。

(5)超音波(エコー)検査 –女性側の検査です -

子宮内膜の厚さ、子宮内膜症の有無、子宮筋腫の有無や場所・大きさなど、さまざまなことがわかります。
超音波(エコー)検査とは、人の耳には聞こえない高周波数の音波を臓器に向かって発信し、返ってくる反射波を受信して、画像として映し出す検査です。
婦人科・不妊治療の医療機関では経膣超音波が一般的で、膣内にプローブという器具を挿入し、子宮の入口から直接子宮、卵巣を観察します。

(6)フーナーテスト(子宮頸管因子検査) –カップルおふたりの検査です -

女性の頚管粘液(※4)と男性の精子の適合性を調べます。

排卵期に性交を行い、その翌日に子宮の入り口にあたる子宮頚部から粘液を採取し、その粘液を検査します。頚管粘液の中で泳いでいる精子がどれぐらい存在し、前進する力があるのかを知ることで、女性の頚管粘液と男性の精子の適合性を見ます。

ただし、このフーナー試験はカップルとも問題がなくても結果が悪く出ることがありますので、結果が良くなかった場合は翌月に再試験を勧められることがあります。フーナー試験が陰性の場合や、明らかな不妊原因が見当たらない場合は採血し、抗精子抗体(※5)を検査します。

(7)他スクリーニング検査–女性側の検査です –

上記以外に、妊娠を妨げる疑わしき要因を調べる検査です。

以下すべて血液検査です。
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIVといった感染症の検査
甲状腺機能(※6)検査
AMH検査(抗ミュラー管ホルモン検査)(※7)
抗精子抗体検査 クラミジア抗原・抗体検査(※8 抗原検査は子宮頸管内の擦過による)
血液型(AMH)(ABO型、Rh)

※1 子宮鏡検査:
胃カメラのように、細い観察用の子宮鏡(カメラ)を使用して子宮内の状態や卵管の入り口の状態を観察します。観察時間は通常5分~10分ほどです。

※2 腹腔鏡検査:
お腹に約5mmの内視鏡と鉗子を挿入し、子宮や卵巣、卵管の状態を直接観察する検査です。妊娠しにくくなる要因としての卵管障害(卵管水腫)や、卵のpick-up障害を引き起こす卵管周囲の癒着の有無などがわかります。癒着や内膜症病変が認められる場合には、これを除去することで、妊娠の可能性を高めることができます。

※3 黄体機能不全:
排卵後に発達する黄体が十分に機能せず、子宮内膜を妊娠に適した状態に維持するための黄体ホルモンの分泌が不足する状態。

※4 頚管粘液:
頸管粘液は、子宮頸部(子宮の下部で腟につながっている部分)の腺から分泌されます。通常粘液は濃く、排卵前まで精子は通れません。排卵直前になると、エストロゲンの血中濃度が上昇することで、この粘液が透明でよく伸びるようになります。すると精子は粘液を通過し、子宮を通って受精が起こる卵管へと入っていけるようになります。

※5 抗精子抗体:
精子は女性のからだにとって異物です。女性の体内に精子が入ることによって、それに対する免疫反応として抗体ができることがあります。これを抗精子抗体といいます。抗精子抗体は、頸管粘液、子宮膣、卵管内に出現する抗体で、精子の表面に結合して精子の動きを止めてしまいます。

※6 甲状腺機能:
甲状腺機能低下症で卵胞発育障害をおこすことはありませんが、不育症に影響があります。

※7 AMH検査(抗ミュラー管ホルモン検査):
卵子の質や数には個人差がありますが、自分の卵巣にあとどれくらい卵子が残っているか、“在庫数”を調べることができます。AMHは婦人科や不妊治療専門クリニックなどで測定が可能で費用は1万円前後、血液検査でわかります(保険適用外)。
AMH値が低かった場合、妊娠できないというわけではありませんが、AMHが低い人は閉経が近い(早い)ことも考えられるので、早めに妊娠計画を立てたほうがいいでしょう。

※8 クラミジア抗原・抗体検査:
クラミジア感染症とは日本で最も多い性感染症です。採血によって血液中のクラミジア抗体を調べる抗体検査と、子宮頸管内の擦過でクラミジアの抗原を調べる抗原検査とがあります。クラミジア抗体は過去にクラミジアに感染したことがあるかどうかがわかり、陽性であれば、お腹の中の癒着や、卵管の通過障害の存在が疑われます。 抗原検査は、現在、子宮頸管に感染しているかどうかがわかります。

Q

検査は夫も必要?

回答者
by 岡田 弘 先生
獨協医科大学埼玉医療センター 国際リプロダクションセンター チーフディレクター / 獨協医科大学医学部特任教授 学長補佐(埼玉地区担当)/ 獨協医科大学名誉教授

必要です。
子どもができないと女性側に問題があるように捉えられがちですが、不妊原因の約半分は男性側に問題があります。以下は、1998年にWHO(世界保健機関)が発表した不妊の原因の割合です(※1)。

不妊の原因の割合

夫側の検査をしないまま女性だけが不妊治療を始めても、夫側に不妊の原因がある確率が48%ですので、その48%に含まれる場合には、治療そのものが無駄になることがあります。

「夫が検査を受けたがらない」と嘆くカップルは少なくありません。検査を受けたがらない夫の多くは、自分に原因があるとは毛頭思っていない、または原因があった場合に受け入れられるか等、考えたこともないようなことに対する無意識の抵抗ともいえるかもしれません。

男性は成長過程において、将来自分が原因で子どもができないことが起こり得るなどということは想像すらしなかったという方がほとんどですし、自分の精子を検査することにも慣れていません(いわば、根拠のない自信と、未知のものに対する極端な恐怖心を兼ね備えているのが男性であるともいえるでしょう)。

ですので、妻側は焦らず冷静に、そして論理的に、この検査の必要性を伝えるようにしましょう。うまく伝えられない場合は、ドクターに伝えてもらうのもひとつです。夫の納得に少々時間がかかりそうな場合には、妻だけでも先にできる検査をしておくといいでしょう。

※1 WHOの資料の原典となる記載
Comhaire FH: Definition of infertility, subfertility, and fecundability: methods to calculate the success rate of treatment. Comhaire FH (ed.). In male infertility clinical investigation, cause evaluation and treatment. Chapman & Hall Medical, London, 1996: 123-131

Q

不妊治療ってどんなことするの?

回答者
by 宮﨑 薫 先生
はらメディカルクリニック 院長

検査の結果、夫か妻かの原因がわかれば、その治療をすることによって妊娠の可能性が大きくなります。しかしどこにも異常がなく、どこが悪いのか、何が原因なのか特定できないことも多く、年齢や体の状態に応じて不妊治療を受ける人が増えています。

不妊治療にはいくつかのステージがありますが、それがいわゆる“ステップアップ治療”と呼ばれるもので、それらは「一般不妊治療」と「特定不妊治療」に分けられます。

「一般不妊治療」は1回につき数千円~2万円程度が一般的であり、排卵の性質上、多くても1カ月に1回の治療になるため通院回数も限られます。一方、「特定不妊治療」は1回につき20万円~50万円程度かかることもあり、経済的な負担が大きくなります。

それでは、具体的にみていきましょう。

一般不妊治療

一般不妊治療とは、タイミング法、排卵誘発法、人工授精までの治療法のことをいいます。
この治療の多くは、健康保険が適用されます。
一般的には、1回につき数千円~2万円程度。

■タイミング法(排卵時期のチェック)排卵日あたりに性交を持つようにする方法です。排卵周期が一定でない場合は、医師の診察や検査試薬で尿をチェックして排卵日を予測します。尿中のホルモンや卵胞の大きさを測定し、排卵日を推定。排卵日の周辺で数回の通院が必要となります。
排卵の2~3日前頃が最も妊娠しやすいのは、ちょうどこの頃、精子を迎えやすくするために頸管(子宮から腔につながる筒状の部分)の粘液が増えるからです。

■排卵誘発法薬や注射で排卵を促す方法。排卵障害の場合に使用する方法でもあり、排卵があっても、人工授精の妊娠率を上げる目的で使用する場合もあります。

■人工授精排卵の時期に合わせて子宮の入り口から管を入れ、精液を子宮内へ直接注入する方法。

特定不妊治療(生殖補助医療:ART(Assisted Reproductive Technology))

特定不妊治療は一般的に、生殖補助医療といわれている体外受精(IVF)、顕微授精法(ICSI)、胚移植(ET)、ヒト卵子・胚の凍結保存ならびに凍結胚移植等の技術に対する総称です。
この治療は現在健康保険が適用されず、基本的に全額自己負担になります。

■体外受精(IVF: In Vitro Fertilization)体外受精とは、①薬剤で卵巣を刺激して卵胞を複数育て、②卵巣に針を刺して卵子採取し、③体外で卵子と精子を受精させた後、④受精卵を必要期間培養し、⑤受精卵を体内に戻す治療法です。確実に受精し培養した妊娠直前の受精卵を直接子宮に移植することができるため不妊治療の中で最も妊娠率が高い方法です。

以下に、そのプロセスをご案内します。

①薬剤で卵巣を刺激して卵胞を育てる自然の周期では1回の排卵で育つ卵胞は1個から2個です。しかし、体外受精では1回で高い妊娠率を目指すため1つではなくたくさんの卵胞を育てます。これを卵巣刺激と言います。卵巣刺激の方法は大別して4種類です。「自然周期法」「低刺激法」「中刺激法」「高刺激法」があります。それぞれに良い点と悪い点があります。

1.自然周期法(薬剤を使わない)薬剤を使用せず、自然に育1個から2個の卵胞を採取する方法

良い点
通院回数が少なく、薬剤を使用しないためその分コストも下がります。

悪い点
卵胞が成熟しにくく、空胞や未熟卵の確立が上がります。
また、採取卵数が1個から2個のため、最終的に胚移植まで辿り着けない可能性が一定数あります。周期あたりの妊娠率は低い方法のため、何度も反復する可能性があります。

向いている人
卵巣機能の低下を指摘されている人。自然に薬をなるべく使わずに体外受精をしたい人。

2.低刺激法(薬剤の量が少ない)クロミッド、フェマーラ、レトロゾールに代表される経口薬だけを服用する方法や、注射を少ない単位だけ使用する方法です。

良い点
自然周期では卵胞が育たない場合に有効。体に優しい方法です。服用薬の場合は通院回数も少ないです。

悪い点
少量の薬剤しか使わないため、採取卵数は少な目で2個から4個くらいです。この方法も1周期あたりの妊娠率は低めになり、採卵を何度か反復する可能性があります。

向いている人
卵巣機能が低下してきている人。通院回数を減らしたい人。

3.中刺激法(薬剤の量は中くらい)経口薬と注射を併用して中くらいの刺激量で行う方法や、注射だけで刺激する方法です。

良い点
卵胞発育不全が起こりにくく、確実に数個の採取卵を希望する場合には、デメリットの少ない良い方法です。刺激量は多くないため卵巣への負担や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)にもなりにくいです。

悪い点
本来はもっと刺激することで採取できた卵子をとることができないため、その分1周期あたりの妊娠率が低下します。

向いている人
はじめての体外受精

4.高刺激法(注射の量が多い)経口薬と併用して多くの注射を使いなるべく多くの卵子を採取する方法です。単純な高刺激や、排卵時期をコントロールするGnRHアドニスと法(ロング法、ショート法)、アンタゴニスト法、PPOS法などがあります。

良い点
多くの卵子を採取することができるため、その分多くの受精卵を得られ、1周期あたりの妊娠率が高く妊娠するまでの期間も短い方法です。

悪い点
注射は1日置き~毎日あるため、自己注射が出来ない場合は来院回数がとても多いです。また薬剤が多いため費用も高くなります。そして、使用する薬剤が多いため中には卵巣か薬剤に過剰に反応し、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になる場合があります。

※卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは卵巣が、排卵誘発剤に過剰に刺激されることによって膨れ上がり、お腹や胸に水が溜まるといった症状が卵巣過剰刺激症候群(OHSS)です。重症例では、腎不全や血栓症といった合併症を引き起こすことがあります。早期発見と薬をやめることにより改善しますので、そうなった時には速やかに主治医に伝えましょう。

②卵巣に針を刺して卵子を採取これを採卵と言います。採卵は無麻酔で行う施設と、麻酔を選択できる施設があります。

③卵子と精子の受精卵子と精子の受精方法は5種類あります。

1. 1. コンベンショナルIVF 1. 卵子と精子をシャーレに入れ、自然な力で受精する方法。ふりかけ法と呼ばれることもあります。

2.顕微授精(ICSI: Intracytoplasmic sperm injection)精子の所見不良による受精障害が予想される場合は、精子を針で吸い、それを卵子に注入して授精を人為的にサポートします。

3.レスキューICSIコンベンショナルIVFを行った後、受精が確認できない場合にレスキューの意味で顕微授精ICSIを行う方法です。

4.スプリットICSI卵子が複数採取でき、受精方法に迷う場合は、卵子を2群に分け、コンベンショナルIVFと顕微授精ICSIの両方を試す方法です。受精率やその後の胚の培養率が高い方を今後の主たる選択にできます。

5.PIEZO-ICSI顕微授精ICSIと同様に卵子への精子の注入を人為的に行う方法ですが、顕微授精ICSIのように針を卵子に刺すのではなく、振動により受精させる方法です。卵子へのストレスが少ないため顕微授精ICSIでは受精後変性しやすい場合に有効です。

④受精卵の培養胚培養と言います。受精後2~3日だけ培養することを初期胚培養、5~6日の長期間培養することを胚盤胞培養といいます。一般的に胚盤胞培養の方が妊娠成績が良好です。

⑤受精卵を体内に戻す胚移植(ET: Embryo Transfer)と言います。胚移植には新鮮初期胚移植、新鮮胚盤胞移植、凍結初期胚移植、凍結胚盤胞移植があります。また、移植胚数が1個の単一胚移植と妊娠率を上げるための2個移植、培養期間が異なる胚を2段階で移植する方法もあります。

■ヒト卵子・胚の凍結保存ならびに凍結胚移植受精卵の凍結保存は、体外受精や顕微授精で受精・発育した受精卵を凍らせて保存しておく方法です。受精卵を特殊な溶液に浸した後、-196℃という超低温の液体窒素中で凍結し、保存します。一回の採卵で採取した複数の受精卵を凍結しておけば、兄弟姉妹を作ることも考えられます。
採卵で得られた受精卵をその周期には一つも移植せず、全て凍結して別の周期に移植する方法もとられます(全胚凍結法)。

近年は、不妊症や不育症の患者さんが増加していると言われています。不妊治療で必ず妊娠できると断言はできませんが、適切な対策をとるためにも、早めに専門の医療機関に相談しましょう。

Q

国から支援があるって聞いたけど、どんな支援があるの?

回答者
by 内田 朋子
医療ライター(主に婦人科疾患、周産期医療、不妊治療)/ 日本医学ジャーナリスト協会会員

主に自由診療の枠組みで行われている不妊治療は、費用面での負担の大きさが指摘されてきました。そこで厚生労働省は2021年1月から特定不妊治療(体外受精、顕微授精)にかかる治療費について、助成金を大幅に拡充しています。
適応は2021年1月1日以降に終了した治療が対象となります。

◎拡充前・拡充後の助成内容の変更点

(拡充前)

  • 所得制限:あり(夫婦合算の所得が730万円未満)
  • 助成額:初回のみ30万、その後は15万円
  • 助成回数:通算6回まで(40歳以上43歳未満は3回)
  • 対象年齢:妻の年齢が43歳未満
  • 対象者:婚姻関係の夫婦

(拡充後)

  • 所得制限:なし
  • 助成額:1回30万円
  • 助成回数:1子につき6回まで(40歳以上43歳未満は3回)
  • 対象年齢:変更せず
  • 対象者:婚姻関係の夫婦、事実婚のカップル

※男性不妊についても、精子を精巣から採取する手術(TESE)、精巣上体から採取する手術(MESA)を行った場合などを対象に、30万円が給付されるようになりました。

参考:不妊に悩む方への特定不妊治療支援事業の拡充について:厚生労働省)

また、東京都内や埼玉県内の自治体をはじめ、国からの助成金に加えてさらに補助金を上乗せしてくれる自治体もあります。お住まいの自治体に独自の補助金の支援があるかどうか、直接問い合わせてみるとよいでしょう。

(参考例)
◎東京都内自治体の助成事業一覧東京都特定不妊治療費助成の概要 東京都福祉保健局
(↑こちらのページの末尾に「参考」として自治体の一覧が掲載されています)

◎埼玉県内自治体の助成事業一覧

※埼玉県では、「ウェルカムベイビープロジェクト」関連事業として、早期不妊検査や不育症検査、早期不妊治療について独自の助成制度を設けています。

※2022年4月から不妊治療に公的医療保険が適用されることが見込まれています。
これにより助成金そのものが廃止されるなど、不妊治療に対する支援制度に再び大きな変化があることが予想されます。

Q

どんな状態になった時がやめ時なの?

回答者
by 杉本 公平 先生
獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンター教授

どのような状態になったら不妊治療を止めるのか、とても重要な問題であると思います。経済的な制限や、年齢・卵巣予備能といった妊孕性のポテンシャルの条件、さらには患者さん個々の人生観など、治療を止める判断は様々でしょう。

わかりやすい指標になるものとして、日本全国の体外受精の成績を集めた日本産科婦人科学会のARTデータ集があります。45歳で生児獲得率は1%程度であり、逆に言えば99%うまくいかない治療ということになります。施設によっては45歳からはARTを行わないというところもあります。35歳における生児獲得率は約20%であり、こうした数字をどのように感じてその評価をするのかは人それぞれです。

大切なことは、治療を始める前の段階で、「自分は子供を産みたいのか?それとも子供を育てたいのか?」ということをきちんと自分の中で確認しておくことだと思います。不妊治療を続けるうちに、どんどん追い詰められて周りが見えなくなる方が多くいらっしゃいます。家族形成の選択肢は様々。里子さん・養子さんを迎えて幸せな家庭を築いていらっしゃる方も大勢いらっしゃいますし、その多くの方は不妊治療の経験者であり、もっと早く情報がほしかったと言われます。

自分の経済力を考慮して何回まで治療を行う、里子さん・養子さんを迎えることも選択肢に入れて何歳まで行う、自分の置かれている状況、そして自分たちの価値観・人生観をもとに、あらかじめ目安を決めておくといいかもしれません。

不妊治療を終えたある患者さんが、次の様なお話をされたことがあります。

「先日デパートで買い物をしていたとき、5歳くらいの男の子が迷子になって泣いていました。側にいって話しかけても泣いているばかりでしたので、手を握って一緒に係員のところに行きました。その男の子の手を握った時に、私の中に強い母性を感じました。今まで感じたことのない感情でした。迷子の男の子を係員に引き継いだあとも、その子の手の感触が忘れられず、その自分の想いと向き合う中で、私はいままでずっと「産みたい」と思って治療を続けていましたが、そうではなくて「育てたいんだ」という思いに気づきました。」

この患者さんはその後養子縁組を目指されており、もっと早くこの情報を知っておくべきだったとおっしゃられていました。

家族形成の様々な形について情報を集めたうえで人生設計を行い、あらかじめ治療を止める基準を設定しておくといいのかもしれません。とはいえ、その基準にとらわれすぎないようにすることも大切です。一度治療を止めてから再開することも許されないことではありません。自分一人で“意思決定”という言葉の重さを背負い込まず、パートナーや医療者と一緒に考えながら折り合いをつける、その程度に考えるほうがより納得のできる選択ができると思います。

Q

治療を終わりにするタイミングってドクターから伝えられるもの?

回答者
by 杉本 公平 先生
獨協医科大学埼玉医療センター リプロダクションセンター教授

ドクターによっては治療の終結を勧めてくれる方もいるかもしれませんが、多くのドクターは、患者さんが決められるものとして、自分からはお伝えしないようにしていると思います。また、クリニックあるいは病院の方針として、何歳までと決めているところもあります。

なぜドクターから治療の終結を伝えにくいのか?ドクターが患者さんに治療の終結を伝えることは「あなたは子どもをもつことができないからもう諦めなさい。」というメッセージとしてとられてしまい、患者さんを悲しませることになることを恐れているからです。

決して知らないふりをしているわけではありません。ドクターも患者さんと同様に葛藤しています。治療の終結は、患者さんにとってもドクターにとってもデリケートな問題です。強い覚悟と気持ちをもっていないと不妊治療に取り組むことは難しいですが、様々な人生の選択肢を早い段階から考えておき、ドクターとも話し合っておいた方がいいと思います。ドクターに話にくいのであれば、看護師さんなどスタッフの方に相談しておくことをお勧めします。

メンタルケア情報

Q

不妊治療って辛いものってよく聞くけど

回答者
by 永森 咲希
不妊カウンセラー / 家族相談士 / 国家資格キャリアコンサルタント / 一般社団法人MoLive・オフィス永森 代表

これまでに経験したことのない治療。さまざまな面で神経を遣うストレスフルな治療といえるでしょう。不妊治療にはいくつかの種類があり、その段階によっても当事者の抱える辛さは異なる傾向がありますが、やはり辛さが増すのは、治療を継続してもなかなか妊娠できない場合。

不妊治療さえすれば妊娠できるというわけではなく、年齢が高くなれば妊娠も難しくなりますし、体の状態も皆同じではありませんので、治療が長期化する方も少なくありません。

「不妊治療さえすれば子どもがもてる」「不妊治療さえすればすぐにできる」という考えで治療を始めるのではなく、一筋縄ではいかない可能性もあることを頭の片隅に置きながら、期待通りに進まない場合の人生の歩み方も考えておくといいかもしれません。

「物事がうまくいかない場合、自分はどういう状態になる傾向があるのか」、「そんな状態になった時、どんな風に乗り切ったらいいのか」といった、自分のための『傾向と対策』を考えておくだけでもそれが心構えとなり、治療の取り組み方の指標のひとつにもなります。治療は妻、夫、どちらか一方だけが受けるものではなく、ふたりで取り組むものですから、この『傾向と対策』もご夫婦で共有されておくとよいでしょうね。夫婦はチーム、戦略をもってがんばれたらいいですね。

Q

妊活するかどうか、夫婦で気持ちに温度差があって戸惑ってしまう

回答者
by 星山 千晶
公認心理師 /生殖心理カウンセラー / がん・生殖医療専門心理士 /社会福祉士 / 精神保健福祉士 / カウンセリングルームふらっと代表

夫婦、カップルにとって、「家族としての将来像や子どものことをどう考えるかは、きっと同じ考えのはず」と思っていても、どこかしら違いはあります。結婚して子どもを授かって…と同じ将来像を思っても、「すぐに」子どもを!なのか、「いずれ」子どもができたらいい、なのか。妊活も、いざ進めようとしても、生活改善や体のケアから始めるのか、すぐに医療機関を受診して検査を受けて進めるのか。“妊活で何をするのか”というイメージが同じとは限りません。

パートナーと温度差を感じる場合、相手の気持ちや考えを聞くよりも先に、自分の考えを伝えて同じ行動をとるよう求めていることが多くみられます。「年齢もあるから早く始めないと」「仕事も大事だけど、早く子どもが欲しいんだ」などと、自分が考える理由や理屈が先に出てしまい、言われた側は「こちらの気持ちをわかっていない…」と気持ちのすれ違いが生じてしまったりします。

『私』の思いも大事ですが、『パートナー』の思いも大事。時間を作り、話をし、理解しあって進めることが大事です。自分の思いと相手の思いの両方を大切にし、そのうえで、二人の子どもを望んでいること、そのために一緒に進んでいきたいことをまっすぐに伝えてみてはどうでしょうか。

Q

夫が検査を受けてくれない。どうしたらいい?

回答者
by 星山 千晶
公認心理師 /生殖心理カウンセラー / がん・生殖医療専門心理士 /社会福祉士 / 精神保健福祉士 / カウンセリングルームふらっと代表

男性の多くは、医療機関を受診することに慣れていません。職場の健康診断ですら嫌だと言う方も。そんな男性にとって、特に具合が悪いわけでもないのに病院に行く、ということはなかなか許容しがたいものだとしても不思議ではありません。
男性が検査を受けたがらない理由としては、①子どもはいつか自然に授かると思っている、②婦人科やレディースクリニックの受診ということに抵抗を感じる、③自分に問題があるとわかるのが怖い、といったことが挙げられます。

パートナーに検査を受けてもらうためには、何が心配なのか、何が不安なのかを確認し、もしも上記の3つの理由に当てはまるようであれば、それぞれに合わせた対応を考えてみてください。

①であれば、具体的な検査の意味や目的などを伝える“情報提供”がよいでしょう。②であれば、泌尿器科や男性専門の外来がある医療機関での受診を勧めることで、ハードルが下がると思います。“私が不安だから一緒にきてほしい”と、付き添いを頼み、医師から説明・勧めてもらうこともよいかもしれません。③に関しては、「精子の状態は、体調やストレスなどにより変化するから、一度の検査結果が全てではないときいた」「精液検査の結果が良くなくても、全く妊娠できないわけではないし、治療で改善できることもあると教えてもらった」などと、希望が持てるような情報を伝え、一緒に行ってみよう、と伝えてはどうでしょうか。

また、子どもができない原因が見つかってしまうと、夫婦関係が変わってしまうのでは?と考えて、一歩踏み出せない場合もあります。検査を受けてほしいと思う気持ち、検査の意味を一緒に考えてみることも大切です。

Q

職場に話した方がいいのかな

回答者
by 砂川 未夏
国家資格キャリアコンサルタント / 米国 NLP 協会認定 NLP マスタープラクティショナー / CNJ 認定がん情報ナビゲーター/ キャンサー・キャリア 代表

職場に話した方がいいかな、と感じられた背景によって違ってくるでしょう。さらに、話す場合であっても職場に伝えるタイミングについても迷うかもしれません。治療をこれから開始するという未経験のうちから報告するのか、あるいは少し始めてみて、自分の職務にどう影響がありそうなのかある程度わかった状態で話すのか、考えどころですね。

不妊治療と仕事の両立は、治療の段階や職場の環境、住居地域など複合的な要因によって、難しさも、精神的・肉体的負担も変わってきます。不妊治療のステップが上がるにつれて、通院の回数が増えたり、希望する時間に予約が取れなかったり、選択した病院が遠方といったこともあるでしょう。待ち時間が長い、また読めないといった時間的制約からスケジュールの見通しが立てづらく、仕事への影響が出てくる場合もあり、どうしようかと迷うことが増えてくるかもしれません。こうなると、キャリアへの影響も懸念されますよね。

職場に相談する時に、あなたにとってのメリットとデメリットを整理してみてはいかがでしょう。それには、あなたが「どうしたいか」によって違ってきます。急な欠勤や心身面に対し、少しでも理解や配慮を得たいのか。不妊治療のことを話すことによってやりづらさやストレスを感じる人もいれば、その逆で、伝えないことから生じるやりづらさにストレスを感じる人もいます。また、話す場合は、誰かひとりにわかっていてもらえればいいのか、関係する周囲の皆に知っていてもらいたいかなど、どんな状態であればあなたの“安心”に繋がるか。

あなたが所属している企業の風土によっても、考え方は違ってきますよね。不妊治療支援制度が充実していたり、周囲に同じような立場の人がいて仕事と治療が両立できていれば、モデルケースにさせてもらってもいいかもしれません。

仕事や治療に対して、あなたがどのように考え、何を重要視しているのか、自分自身の価値観を明確にしていくことが、これから治療と仕事を両立していく上で大切になってきます。
とはいえ、治療の段階によっても価値観が変化することがありますし、相談するタイミングも、自分が大事にしたいことも、なかなかすぐに答えが出るものではありません。時間もお金も環境も、そして自分の体も気持ちも徐々に追い詰められていくように感じることもあるでしょう。どうしようか迷っている時は、ノートに書き出してみたり、信頼できる専門家とゆっくり話をする時間を作ることをお勧めいたします。

Q

友人とか周囲に話しておいた方がいいもの?

回答者
by 永井 静香
公認心理師 / 生殖心理カウンセラー / がん・生殖医療専門心理士 / 保健体育教諭免許 / 養護学校教諭免許 / 介護支援専門員

不妊治療は夫婦のプライベートに深く踏み込み、性に関わることなので、近しい⼈には特に知られたくないものですよね。ですが、不妊治療は思っているより頻回に通院が必要となり、何も⾔わずにいると余計にストレスになることもあります。

本来妊活は何も引け⽬を感じることではありません。理解して欲しい⼈には率直に話しておく⽅がお互いに気持ちが楽になるかもしれませんね 。詳しいことを話す必要はありませんから、「妊活してるので、時々通院が必要になるのでよろしくね。」と、さらりと伝えられるとよいですね。

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