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エールインタビュー

科学に立脚しつつも、本質は「人同士の関わり」
患者さんとのタッグを大事に
季節外れの雪が降り、咲き始めた桜も凍ってしまいそうな3月某日、その日が山王病院でのご勤務最終日というお忙しい中にも関わらず、我々の取材を快く引き受けてくださり温かい笑顔で迎えてくださった河村和弘先生にお会いした途端、これまでの寒さと緊張が一気に和らいだような気がしました。
早発卵巣不全の治療における第一人者として、これまで国際医療福祉大学はじめ、山王病院やローズレディースクリニック等で患者さんの治療にあたられ、2022年4月より順天堂大学大学院医学研究科産婦人科にて診療をされておられる河村先生に、不妊治療中、また不妊治療を終えようとしている方々へ向けてエールインタビューをさせていただきました。

河村 和弘 先生

河村 和弘 先生

2001年 秋田大学医学部大学院医学研究科修了 医学博士号取得
2002年 秋田大学医学部産婦人科学講座助手
2003年 米国Stanford 大学医学部産婦人科 Research Fellow
2007年 米国Stanford大学医学部産婦人科 Visiting Professor
2009年 秋田大学大学院医学系研究科産婦人科学講座 講師
2011年 聖マリアンナ医科大学医学部産婦人科学 准教授
2018年 国際医療福祉大学医学部産婦人科 教授
2022年 順天堂大学大学院医学研究科産婦人科 教授

所属学会日本生殖医学会 代議員 / 日本卵子学会 常任理事・編集委員・胚培養士資格認定委員 / 日本生殖内分泌学会 常務理事 / 日本受精着床学会 理事 / 日本生殖発生医学会 常任理事 / 日本がん・生殖医療学会 理事 / 日本IVF学会 評議員

50年、100年続く命を

命が連綿と受け継がれるために自分ができることをさがす

なぜ産婦人科医を目指されたのでしょう。

秋田大学の研修医時代に、大学病院だけでなく、秋田県内の民間の病院でも実習していましたが、秋田県という土地柄、特にご高齢の方が多く、高齢者医療の現場に携わる機会が多くありました。目の前にある命を必死で守ろうとする医療の大切さを感じると共に、今ある命が受け継がれ、繋がっていくその命に、自分が携わることはできないかと思うようになりました。新しく生まれてきた命が大きく羽ばたいて様々な可能性を見つけていくことに、医師としてのモチベーションを感じたため、産婦人科医を目指しました。

不妊治療の中でも、より妊娠に難しさのある早発卵巣機能不全の患者さんを支えたい

河村先生は、早発卵巣不全の治療を専門としている日本の生殖内分泌学の第一人者でいらっしゃいますが、早発卵巣不全が改善されず、若くして妊娠をあきらめざるを得ない方も少なくないのでしょうか。

そうですね、女性100人に1人の割合で早発卵巣不全の方がいらっしゃいます。
昨今は晩婚化も進んでいるため、昔よりは不妊の早発卵巣不全の方が増えています。
15%が遺伝的要因、15%が免疫的要因、その他には医学的介入(手術や放射線治療など)が要因としてあげられますね。半分は原因不明なんですが、その中に、公害といった環境要因なども含まれていると言われています。一般不妊よりもっと子どもができにくい方々なわけですが、より困難な状況にある患者さんにこそ、なんとか命を授けたいという思いが強くなりこの領域を選びました。

静かに穏やかに、命を授けたいという強い想いを語られる河村先生 静かに穏やかに、命を授けたいという
強い想いを語られる河村先生

科学的データ(サイエンス)だけではないもっと大事なこと

体を酷使してきた患者さんにだからこそ

不妊治療は「もう1回治療をすればできるかもしれない」という可能性にかけ、治療が長期化しても、難しくなってきても、治療をやめられないという患者さんが少なくありません。 先生は、年齢を含め、不妊治療の終結の時期やタイミングについて、どのようにお考えでいらっしゃいますか。

一般不妊の方に関しては、データから見て体外受精6-7回が目安かと思いますが、私が診ている早発卵巣不全の患者さんのケースでは、卵子が採れている間はチャンスがありますが、半年続けて卵巣刺激をしても卵子が採れない場合、それ以上は厳しいんです。そこが終結を考える1つの目安になりますね。

治療が長期化することや、子どもをあきらめざるを得ない人も多い理由に、不妊治療を受ける人の高齢化があげられますが、特に日本は高齢化が進んでいるのではないでしょうか。

ヨーロッパでは不妊治療の年齢制限を設けていますが、日本ではそのような制限はなく、かつ晩婚化も進んでいるため、高齢の方のニーズと不妊治療クリニックの経営的側面がマッチしてしまっているところはあるかと思います。この4月から始まる不妊治療の保険適用化には43歳未満という年齢制限が設けられているので、国としては今の日本の不妊治療のあり方に一石を投じたと言えるでしょう。

治療の継続は無理だと判断された場合、患者さんにそれを伝えますか。どんな風に?

私は科学者ですから、現実をわかっていただくためにも、難しい状況だという科学的データをもって率直に伝えます。これはサイエンスですからね。ですが、患者さん側として、区切りはそう簡単にはつけられない。ですからご本人の気持ちを必ず伺います。そこでご本人に続けたいというお気持ちがあれば、ステップダウンを提案しています。

ただ、このステップダウンというのは、よく言われている体外受精から人工授精といったステップダウンとはわけが違います。早発卵巣不全の患者さんに対して人工授精はそぐわない。通常の治療ではがんがんに、それはもう強い刺激(強刺激)を続けますから、患者さんは相当しんどいわけです。もう少し刺激を少なくして卵胞発育の兆しが見えたら、ホルモン値の異常を是正しながら強い刺激を開始して採卵にもっていくという体外受精をするのが、早発卵巣不全の患者さんにとってのステップダウンなんです。それまでの治療に比べればたしかに身体的にも精神的にも楽な方法といえるわけですが、それって、通常の治療がいかに大変かということですよね。みなさんきつい治療をよく頑張られておられますよ。

「長い治療期間」ではなく「長いお付き合い」

終結について患者さんとお話される際、どんなことを心掛け、気を付けていらっしゃいますか。

早発卵巣不全の患者さんとは、少なくとも一年以上という長いお付き合いになる傾向があります。ですから患者さんの個性もわかってくるんですね。個性が違えば、同じことを話すにしても、受け止め方も違ってくるわけですから、患者さんの個性に合わせて表現を変えながらお伝えするようにしています。

話し方を変えるほど、患者さんの個性がわかってらっしゃるということですか。

そりぁ、わかりますよ。長いお付き合いですから。「そろそろ花粉酷くなる頃じゃない?」とか、「このあいだ、腰が痛いって言ってたけどどうした?」とか、そんな話もしますからね。

科学者として伝えることと、人として向き合うこと

患者さんの顔を見ていたらわかる

治療中の患者さんに対して、また治療をやめなくてはならない患者さんに対して、現在、心のケアは充分だと考えていらっしゃいますか。ドクター ができる患者さんへの心のケアとは、どのようなことがあると思われますか。

患者さんは、社会的立場、年齢、卵巣機能、夫婦関係など、置かれている環境も人それぞれ、実に十人十色です。個々に違う患者さんの心のケアの領域に、医師がどこまで入っていくのか、またいけるのか、大事なことでもありますが、難しいことでもありますよね。医師にはできることに限界がありますから、そこは医師だけではなく、心理援助をする専門のカウンセラーといった存在も必要になってくるでしょうね。

(あれ、今日は元気がないな)とか(いつもと雰囲気が違うな)なんてことに気づいたら、私は自然に「今日元気ないね?」って患者さんに聞いてます。自然に聞いちゃってますね(笑)。そうすると、「今日はちょっと旦那とあって・・・」などと、旦那さんとの関係のことを話し始めたり。(あー、それはストレス溜まった状態だろうな)とか、(治療に気持ちが向かないだろうな)とか、そんなこともこちらは感じるわけです。早発卵巣不全の場合は未婚の患者さんもいらっしゃるわけですが、なかには彼氏を連れてきて、「先生、彼に卵巣機能不全について説明して」なんて方もいます。

早発卵巣不全の患者さんの厳しい不妊治療について説明くださる 早発卵巣不全の患者さんの
厳しい不妊治療について説明くださる
ドクターに夫とのことを話したり、彼氏への説明をお願いしたりですか!?それは、よほどの信頼関係がない限り、なかなかできることではないと思います。河村先生が意識的にフレンドリーな雰囲気を作られているのでしょうか?

何度も言いますが、付き合い長くなりますからね(笑)。患者さんの様子の変化は、見ていたらなんとなくわかるものですよ。 私は患者さんと信頼関係ができるまでは、患者さんの様子をよく見たり、患者さんに「ここでは話してもいいんだ」と思ってもらえるまでは、私の方から「何か聞きたいことはありますか」とか「話しておきたいことはありますか」といった投げかけを必ずするようにしています。患者さん自らが質問してきたり、話をしてきたりすれば、もうこの診療の場はそういう場になったということ。私の方から「何かありますか?」と聞かなくても、患者さんがちゃんと話してくれるようになります。

早発卵巣不全の方は、大変な思いをされて最終的に私のところにいらっしゃる方も多いので、信頼関係がとても大事だと思っています。お互い人間同士ですし。

「お付き合い」という言葉に拘る河村先生の表情はとても柔和 「お付き合い」という言葉に拘る
河村先生の表情はとても柔和

事実はひとつでも、患者さんは十人十色

お忙しくされておられるドクターには話しづらい、質問しづらいという患者さんからの意見をよく耳にします。信頼関係ができていない中、不妊治療の終結を告げられるのと、河村先生のように長い間信頼関係を築いてきた関係性の中で、治療の終結について話すのとでは、患者さんの受け止め方も違ってくるでしょうね。

私は科学者だと思っているので、科学的事実を患者さんにお伝えすることが基本ですが、科学的な事実は一つだとしても、患者さんは十人十色。ひとりひとり抱えていることも違いますし、受け止め方もそれぞれです。事実はひとつだからとそれをただ伝えればいいわけではなく、その事実を、患者さんに応じて柔軟にお話しすることが大事だと考えています。とはいえ、日頃特に意識しているわけではないんですけれどね。

将来の選択肢についての情報も伝える場所

自分たち夫婦の遺伝子に拘るのかどうか

なかなかお子さんを授かれない患者さんに対して、また治療をやめることを決断した患者さんに対して、クリニックで養子縁組の情報を案内することはどう思われますか。

適宜必ず、提供卵子や養子縁組のお話はしています。
養子縁組については、具体的に斡旋団体をご紹介するといったことはしていませんが、そうした選択肢があること、またそのメリットデメリットの考え方についてお話しています。
メリットとしては、純粋に子どものいる人生を送ることができるということ。デメリットとしては、縁組する子どもの中に、トラウマを抱える子どもがいたり、ハンディキャップを持つ赤ちゃんがいたりしますので、責任持って育てていく覚悟が必要だといったことをお話ししています。

不妊治療をやめて、子どもをあきらめていく患者さんに対してメッセージをお願いします。男性不妊で悩まれる夫も多くいますが、妻向け、夫向けにそれぞれにお願いできればと思います。

自分の遺伝子を引き継ぐ子どもは諦めたとしても、それ以外の可能性がすべて絶たれたわけではなく、選択肢が残されています。置かれている状況にマッチすれば、提供卵子や養子縁組という考え方もあると思います。
自分の遺伝子を引き継ぐ子を持つことだけが幸せとは限らないのではないでしょうか。この先に広がるそんな可能性も大事に考えていただきたいです。
旦那様には、今まで大変辛い治療をしてきた奥様をぜひ労わってあげてくださいとお伝えしたいですね。

今度は “あなた”を大事にして

現状を受け入れていくあなた自身を労わって

不妊治療から卒業する患者さん(夫婦共に)の卒業式があるとしたら、どんな言葉で送り出したいですか(一言で)。

不妊治療をやめられたとして。「今度はご自分の体含めて、“あなた自身”を大事にしてください。そして、これからの体も大事にしてください」とお伝えしたいです。

不妊治療を終えた人もぜひ体のケアを

不妊治療をして高齢で授かったご夫婦が、体力的な限界やホルモンバランスの乱れなどが原因で育児が難しくなるケースがあることや、不妊治療を終了して子どもをあきらめた方々がどの医療機関にいってもなかなか治らない体調不良があるケースなど耳にしますが、不妊治療後の患者さんへの体のケアについてどう思われますか。

不妊治療を終わりにしたらそれでおしまいではなく、卵巣機能が低下した方には特にアフターケアーが必要です。
妊娠出産された場合は、授乳期が終わったら治療に戻って来ていただき、ホルモン治療(エストロゲン投与)を再開することで、身体的にも精神的にも楽になると考えています。ただ、高齢でのエストロゲン補充は血栓や子宮体がん、乳がんのリスクが上がると言ますから、エストロゲンの値をコントロールしながらの投与が大事になってきます。
妊娠出産していない方でも不妊治療をした方は、その後なんらかの不調が出たり、なかなかその不調が治まらないような場合は、卵巣やホルモンの検査を受けてもらいたいですね。

「『怖い先生かと思った』ってよく言われるんですよ」と笑う 「『怖い先生かと思った』ってよく言われるんですよ」と笑う

「『怖い先生かと思った』ってよく言われるんですよ」と笑うお忙しいにも関わらず、終始穏やかな雰囲気で一つ一つ丁寧に質問に答えてくださった河村先生。医学は科学に立脚しつつも、医学の本質は「人としての関わり」であるということを教えてくださいました。
そして後日、次のようなお言葉をいただきました。
『私は医学研究者として今まで不可能であったことを可能とする最新の科学を基盤とする医療の開発を行いつつ、一方で、患者さんに寄り添い、残念ながら最終的に結果が伴わなくても、一緒に頑張れて良かったです、と言って頂けるような医療を提供できるよう、医師として日々精進しているつもりです。またそれを、医学教育を行う教授として、若い医師達に教え授けることが自分の使命だと思っています。』
正しく、最新の科学に挑みながら、患者さんに寄り添った治療をする、そんな河村先生の姿勢に多くの不妊治療中の方が励まされるのではないかと改めて感じました。

桜が満開になった4月から(2022年)、歴史ある順天堂大学大学院医学研究科産婦人科 教授として新たな道を歩まれた河村先生。こちらの病院にも河村先生を尋ねてたくさんの患者さんが来院されることでしょう。そして、治療以外の悩みを打ち明けられて談笑する、そんな患者さんとの時間を大事にする河村先生のお姿が目に浮かびます。

取材 笠原千恵・永森咲希
文 笠原千恵・永森咲希
写真 永森咲希
取材日 2022年3月22日

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